2023/12/29 12:29
神戸の元町に海文堂書店という本屋さんがあるのだけど、
明日で閉店してしまう。
とても歴史の長い本屋さんで
様々な分野の専門書なども揃っているらしく(私には縁がなかった)
老若男女、たくさんの神戸の、関西の、全国の人から愛された本屋さん。
70になる私の母などもずっとずっと海文堂のお世話になってきた
と熱く語っていた。
私の親友がずっと働いていたこともあって、
何となく友達の関係者、みたいな存在だった本屋さん。
昨日はお店が始まる前に立ち寄ってゆっくりと店内をまわってみた。
棚の本はすごく少なくなっているのだけど、
たくさんの人がここでの最後の一冊を選んでいるみたいだった。
すごーくたくさん抱えている方もいた。
1週間ほど前に一度寄って、
これを買おうと決めていた文庫本と目についた雑誌を選んで、
店員さんにとっても丁寧に「ありがとうございます」と言っていただいた。
元町商店街にこの本屋さんがなくなるんだなーと思うと信じられない。
寂しいなーと思うけど、
こんなにたくさんの方に愛されているお店を羨ましく思ったりもした。
私が最後に選んだのは大好きな川上弘美さんの本。
働いていた親友が最後に選んだのも川上弘美さんだったそう。
何だかとっても嬉しかったな~。
その親友も今は自分の夢に向かって頑張っているところ。
時間は過ぎていくのだ。
ぐずぐずしてしまいがちな私も日々を平坦に
ぶれることがないように歩いて行こう。
自分のことだから自分で決めなくては。
というようなことを改めて自分に言い聞かせている昨今。
ところで、本の話題ついでにさらに本のお話を。
このあいだ前々回のその前の(いつだってええわいっ)lifeで
遠藤周作の本を読んでる・・・って書いて、
その後読む本がお家になかったので
3度目くらいの「ノルウェイの森」の上下巻を読んだ。
で、今は2度目の川上弘美「古道具 中野商店」を読んでいる。
同じの読んでおもしろい?って思われると思うのだけど、
実は私はけっこう前に読んだ本の内容を覚えていないのです。
覚えてます?(誰に聞いてる?)
漠然と「これは好きな話だった」「おもしろかったぜ~」「泣けちゃった~」などなど・・・
の感想は覚えているんだけれど、
詳しい内容が全然残ってないことがある。
ラストはどうなったかいなぁ・・・とか。そんなのばっかだ。
登場人物だとかも大雑把には覚えているんだけどな~。
というわけで、今はすごく好きだった中野商店を楽しく読んでいる。
これ、確か買い付けに行く前に空港で買ったんじゃなかったかな~。
向こうで毎晩楽しみにちょびちょび読んでたことを思い出す。
登場人物がいちいち魅力的でいいんだよな~。
これを読んだら次は久々に待ってる(読んでない)本が2冊ある。
さっき書いた海文堂で買ったものと
先日私の町の古本屋さん、honeycombBOOKS*で買ったもの☆
楽しみだな~。
最後に最近になって再度見ては素敵やな~と思っている
Karl Lagerfeldが制作した18分のショートフィルム
“ONCE UPON A TIME…”。
Keira Knightleyが若き日のココ・シャネルを演じています。
出てくる女性たちも素敵だし、
1910年代当時の装いや描かれている店内の様子にもときめきます。
全編モノクロで字幕もありませんが、
なぜだか何となく流れもわかって楽しめる映像ですよー。な~ぜ~?